◉be to V…. 「Vする方向に向かっている」
https://scrapbox.io/files/638aaecd245184001fbd0a5a.png
Iwaki Winery
ホームに戻るには左上の Hiro-Eigoをクリック
生徒S be動詞のうしろに toV をつづける用法があります。
先生T be to Vだね。この形なのは意味があるんだ。
11世紀ごろ、フランス北部にいたノルマン人がイギリス人を支配下に置いたんだ。しかしノルマン人は被支配者の言葉をそのまま使う気はなかったんだ。そこでラクをすることにした。
be {going} to… ~することになっている(予定)
be {supposed} to… ~することになっている(義務)
これらの表現から、going , supposedを抜いて、彼らにとってカンタンな表現に変えたということが言われている。 be {φ} to V
抜かれた言葉がいろいろあるため、be to Vにはいろいろな意味が生じることになったんだ。
5つあるけど、次の3つが最もよく使われる。
この3つだけ覚えていこう。
①まずは公式予定
□Biden is to visit Japan. (No. 101)
バイデン大統領は日本訪問する予定だ
②次に義務
□You are to finish it by Monday. (No.102)
君は それを終えることになってるよ 月曜までに。
③If節内なら意図
□If you are to succeed, you must work hard. (No. 103)
君が成功する方に向かうなら、一生懸命がんばらなきゃね。
*If節の中では、意図を表すことが多い。
生徒S 公式予定ってどういうことですか?
先生T 実は be to Vの予定は、自分じゃない、第三者がきめたことなんだ。
□Biden is to visit Japan.
これはおそらく官僚というか事務方が計画した感じがするね。
第三者が敷いたレールの上を走っているという感じかな。
生徒Sああ、だから be to V =「公式予定」なんですね。
先生T 「義務」だって、第三者が決めたルールがあるからだ。
□You are to finish it by Monday. (No.102)
君は それを終えることになってるよ 月曜までに。
「君は....することになっているよね」だ。
生徒S 「意図」は自分の意図でないんですか。
先生T 「自分の意図」じゃないよ。
If you are to succeed, you must work hard.
神様みたいに第三者の視点から眺めている感じ。
「君が succeedする方へ向かう場合、それには一生懸命の努力が必要だよ」
ということが言いたいのさ。自然な日本語にすると「つもりなら」が入ってしまうけどね。
生徒S まとめます。
○be{φ} to V構文は{φ}に、もともといろいろな表現が入っていて、それが抜かれてできているために様々な意味が生じるという説がある。
「Vすることになっている」(予定・義務)
「Vする方に向かうなら」(意図)
○第三者的な香りがする表現になる。
先生T:be to 構文は、予定、義務、運命、可能、意図と昔は習っていた。しかし、あんまり使わないものを覚えるのはむだなんだ。使う可能性が高いものだけ覚えていこう。必要があった時にその時覚えれば十分だよ。